修験道会館資料館

七宝瀧寺の名宝

修験道会館資料会館明治の神仏分離政策で、七宝瀧寺は壊滅的な影響を受け、伝わった寺宝類はほとんど失われました。それでも戦後の復興の際に、朽ちかけた御堂などから再発見された美術品・工芸品のなかには、南北朝時代のものが含まれています。
当山では古くより数多くの修験道に関する秘宝、資料等を所有致しており、葛城修験道復興と共に、是非この秘宝および資料等を、一人でも多くの方々に拝観して頂きたいとの前管長の熱意により完成いたしました。館内には犬鳴山の伝統を伝える仏像、法具、書物等が展示されております、そして、天井画には、故大石順教尼の教えを受け継がれた大塚全教尼を始めとする、この花会、二十五名の皆様が無心になって描いた、日本で始めての修験道マンダラが実現されています。

天狗行者倚像

修験者の衣装を着て腰掛けた姿勢の天狗像。衣には彩色された輪宝の文様が見られ、目には玉眼が入っている。山岳修行をする修験者は、もともと山野の神である天狗と深い関係があった。

天狗行者倚像

不動明王二童子四十八使者図

不動明王二童子四十八使者図は、「勝軍不動明王四十八使者秘密成就儀軌」という、密教の規定書に従って描かれているといわれる。
中央に渦巻く火焰を背にした不動明王立像と、眷属(けんぞく)の矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)。向かって右には坐像の、左には立像の48使者を描く。

不動明王二童子四十八使者図

不動明王八大童子図

不動明王八大童子図は、室町時代の作。矜羯羅童子、制多迦童子のほか、6童子が描かれている。左下の宝剣は龍が巻きついた具利伽羅龍で、当寺のために描かれたものだとわかる。
そそり立つ断崖の上に、巻き毛、怒って目を見開いて右側を向き、宝剣と羂索を持って立つ青不動。その下に具利伽羅龍が絡んだ剣と八大童子を描く。
高野山で修行し、雪舟に師事した等梅の筆。

不動明王八大童子図

尊勝曼荼羅図

尊勝曼荼羅図は、息災・増益・滅罪・請雨などを祈る密教修法の本尊として用いられる。大日如来を中心に、仏の頭頂の広大な智恵を仏格化した仏頂尊を8尊配する。尊勝とは、「最尊最勝」という意味。
一般に尊勝曼荼羅図は、飛天と宝蓋の描かれる上部、大日如来と八大仏頂を描く中部、半月形に降三世明王、三角形に不動明王を描く下部の3部分から成り立つ。本図にも上部分があったと思われるが、現在は中・下部が残っている。

尊勝曼荼羅図